『ハウルの動く城』 12月15日鑑賞
2004年 日本
監督・脚本 宮崎駿
原作 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
出演 倍賞千恵子 木村拓哉
美青年ハウル(木村拓哉)に出会ってしまった少女ソフィー(倍賞千恵子)。おかげでハウルを追っていた荒地の魔女(美輪明宏)に90歳の老婆に変えられてしまった。魔法の為、他の人には告白できず惹(ひ)かれるかれるように街の人々に恐れられている《ハウルの動く城》に向かうソフィー、それは彼女にとっての大冒険の始まりだった・・・・
《ハウルの動く城》の造形と二本足で歩く姿も面白い。宮崎監督の今までのキャラに勝るとも劣らない愉快なキャラが続出する。最初、今までにない《美》なる形容詞が付くキャラクターが出ると聞いてまず驚いた。その上声が木村拓哉!?でも映画を見て大いに納得しました。このハウルは《大人》でないと演じられないキャラなのだ。
彼に懸想(けそう)している-ハウル好き!って事です-二人の魔女との関係に興味を持った。戦争の為に勝手な解釈で他人を傷つけるサリマン(加藤治子)と魔法でも醜い姿を隠せない「怖い」荒野の魔女。彼が二人から逃れようとして作った「動く城」がユーモラスで明るい分、この二人の魔女との関係が限りなく怪しい。ちょっと淫靡などろどろ関係?だから《大人の木村拓哉》なのよ。
ハウル欲しさに王をけしかけて戦争を起こす狡猾なサリマン。隙あらばハウルと権力を取り戻そうとする荒地の魔女。事態が変わるたびに老婆になり、大人の女になったり少女になったりする純粋なソフィーに魅かれるのは当然だろう。
自分の《美》にしか自信がなかったハウルが、苦境にもめげずがんばるソフィーを見て自分を取り戻す姿が実にさわやかだ。
勝手に戦争を始めるような人間はどこにでもいる、そんな人間達にも苦言を呈したかったのだろうが、この映画を見てそんな事に気づくはずもない。そこの所にあまり突っ込まなかったのは宮崎監督がその事に気づいていたんろう。
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